乳がんの肺転移とは

癌細胞が肺に広がってしまったものを指します。ただし、これは肺がんではなく、転移性乳がんです。あくまでも乳がんとしての性質を持ったものであるため、ホルモン療法を治療の選択肢とすることができます。肺のほかに乳がんが転移しやすいのは骨や肝臓、脳などです。

乳がんの肺転移の症状

癌細胞がどの臓器に広がったかによって、それぞれの部位で特有の症状を示します。肺の場合には咳や息切れ、動悸などが現われます。また、胸膜に癌細胞が広がっている場合には、胸水がたまります。

Ｘ線検査やＣＴ検査といった画像診断を用いて判定を行います。

全身療法である化学療法やホルモン療法を行います。ほかにも、咳がひどい時には鎮咳薬を用いることや、呼吸困難を伴う時には酸素療法を使うこともあります。治療を行う前に、対処療法として症状を和らげることを目的とするのか、それとも完治を目指すことができるのか、見通しについて確認しておきましょう。

進行度を表す病期（ステージ）は０期からⅣ期に分類されていますが、肺に遠隔転移している場合にはⅣ期に該当します。Ⅳ期が末期のステージとなり、最も進行したステージとなります。したがって、深刻な状態であると言わざるを得ません。