若年性乳がんの早期発見

20代のうちから、癌になるリスクについて深刻に考えている方は少数派でしょう。食事や運動による予防も大切ですが、いざという時に早期発見することも大切です。

たとえ若年性乳がんの場合であっても、早期発見すれば治癒を望むことができます。これに対し、症状が進行してしまえば治療を行っても治ることは望めなくなってしまいます。つまり、どのタイミングで見つけることができるかによって、運命が大きく変わるのです。

若年性の場合にも、特殊な対策が必要なわけではありません。原則として、中高年の女性と同様に、定期検診や自己診断といった基本的な対策が早期発見の鍵となります。

ただし、若い方の場合には注意もあります。それは、同じ検査方法を使用しても、年齢によって診断のしやすさが変わってくるのです。具体的には、マンモグラフィーなのですが、乳腺の密度が高いため、若いうちには診断の精度が落ちます。そのため、できれば超音波検査を受けておくと、より安心感が増します。

もっとも、マンモグラフィーでは若年性乳がんを発見できないわけではありませんので、受診する価値がないわけではありません。どの検査にしても、受ければ必ず異常を発見できるわけではなく、見落とされることもあるため、定期的に受診しておくことによって、知らないうちに症状が悪化することを防ぐ結果になるのです。