40代の乳がん検診にアメリカで異論

検診の中でも早期発見のために重要な役割を果たしていると考えられているのがマンモグラフィーです。触診にくらべて小さなしこりや石灰化でも発見することができるため、初期症状の段階で見つけ出すことに大きく貢献していると考えられています。

ただし、マンモグラフィーも万能ではありません。若ければ乳腺が密であるために癌が他の組織と区別しづらく、超音波検査の方が適しているという声もあります。さらに、このたびアメリカ政府の予防医学作業部会が出した勧告は、大きな注目を集めることになりそうです。

勧告の内容としては、40代の女性にマンモグラフィーを使うことは勧めないというものです。日本においては、乳がん検診の無料クーポンが配られたばかりの時期で、戸惑いを感じさせてしまいかねない状況になってしまっています。

アメリカの予防医学作業部会によると、定期検診にマンモグラフィーを使ったとしても、40代の女性の場合には良性でも癌の疑いが出てしまう例が多く、あまり効果がないとしています。

日米での乳がんの状況の違い

では、日本においても40代の女性にとってマンモグラフィーは有効ではないのかという疑問が頭をもたげることになります。これに対し、NPO法人、乳房健康研究会の副理事長で聖マリアンナ医科大学ブレスト&イメージングセンターの福田護院長は、これまで通りマンモグラフィー検診を受ければよいと語っています。理由として、アメリカでは高齢になってから罹患することが多いのに対し、日本では40代後半から患者数が増えるため、わが国の方が相対的に効果が高いことを挙げています。

厚生労働省は、現時点で検診の体制を見直す予定はないとしています。調査については検討するということで、国内においてもどのような実態があるのか明らかにされることが望まれます。

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