乳がん検診の障害となる要因

検診の重要性は訴えられているものの、受診率が十分に高いかというと、そうではない現状があります。乳がんは早期発見によって良好な予後を得られることが多いものの、なかなか受診する機会がない理由について、興味深いデータがありました。

gooリサーチと三菱総合研究所の共同調査の結果によると、乳がん検診を受けやすい環境としては価格が安いこと、健康保険をつけること、自宅の近くで受診できること、スタッフが女性であること、時間や期間を選ばないこと、所要時間が短いこと、予約が取りやすいことと続きました。

こうして見てみると、上位には費用に関する項目が並んでいることが分かります。そのほかに、利便性を求める声や、スタッフが女性であることで恥ずかしさを和らげたいといった希望があることが分かります。どの項目も斬新なものではなく、もっともなものだと言えるでしょう。

しかし、こうして順位が付いたことについては、一定の意義があったと思います。色々な要因が混在しているのは容易に想像がついても、解決すべき優先順位をつけることは容易ではないためです。

なお、自治体が行っている検診は２年に１度であることが一般的で、受診できる期間にも制限がついているものの、費用は格安になっていますので、これを利用すれば経済的な負担は小さくて済みます。詳しくはお住まいの市区町村に問い合わせて、どのような住民サービスがあるかを確認してください。